【基礎】解糖系
基礎栄養学でお勉強する「糖質の代謝」について勉強していきます。
私たちの体は、食事から摂取したグルコースを細胞の中に取り込んで利用しています。
細胞の中に取り込まれたグルコースは、解糖系→クエン酸回路→電子伝達という経路を通ることで、エネルギー(ATP)に変えられます。
今回は、その中でも最初に起こる「解糖系」について勉強していきましょう。
解糖系の流れ
解糖系は、細胞内の細胞質と呼ばれる場所で、以下のように進んでいきます。
この解糖系を簡単に説明すると、「細胞質で、グルコースをピルビン酸または乳酸に変換する経路」です。
グルコースが解糖系を進行していくと、ピルビン酸までたどり着きます。
嫌気的条件下(酸素がない状態)であれば、ピルビン酸は乳酸脱水素酵素(LDH)によって乳酸になります。
※好気的条件下(酸素がある状態)では、ピルビン酸がアセチルCoAと変換され、ミトコンドリアに入りクエン酸回路へと進んでいきます。
以上のような過程で、解糖系が進行すると、最終的にエネルギーであるATPが2分子生成されます。
解糖系の出題ポイント
- 細胞質で進行
- 嫌気的条件下でも反応が進行可能
- グルコース→グルコース-6-リン酸 の過程に必要な酵素=ヘキソキナーゼ
- ピルビン酸→乳酸 の過程に必要な酵素=乳酸脱水素酵素(LDH)
- 解糖系で生成するエネルギーの量=2ATP
以上のポイントを理解しておけば、管理栄養士国家試験で、解糖系の問題が出題されたとき、必ず正解を導き出せます。
ココで確実に点数を取れるようにしておきましょう。