【基礎】栄養素の消化
基礎栄養学の「栄養素の消化」について勉強します。
よく“消化”という言葉を使いますが、“食べ物を小さく分解する”という意味になります。
私たちの体内において、栄養素が消化される流れは、口→食道→胃→小腸の順となります。
これらは1本のつながった管の形をとりますので、“消化管”と呼ばれます。
では、食べ物が消化管においてどのように消化されるのかを詳しくみていきましょう。
各消化管での消化の流れ
各消化器官において、食べ物が小さく分解されていきます。
分解する際は、ハサミが必要になります。このハサミを“消化酵素”といいます。
各消化器官で消化される★栄養素と、☆代表的な消化酵素をまとめます。
口
★消化される栄養素:糖質(でん粉)
☆唾液中の消化酵素:α-アミラーゼ
胃
★消化される栄養素:たんぱく質(ポリペプチド)
☆胃液中の消化酵素:ペプシン
小腸
≪膵液≫
★消化される栄養素:糖質(デキストリン)・脂質(中性脂肪)・たんぱく質(ペプトン)
☆膵液中の消化酵素
糖質:α-アミラーゼ
脂質:リパーゼ
たんぱく質:トリプシン、キモトリプシン
≪腸液≫
★消化される栄養素:糖質(マルトース、スクロースなど)
☆腸液中の消化酵素
糖質:マルターゼ、スクラーゼなど
このように消化管を通る間に、消化酵素の分解を受けることで最終的に
- 糖質:グルコースやフルクトースなど
- 脂質:モノアシルグリセロールなど
- たんぱく質:アミノ酸や小ペプチド(ジペプチドなど)
といった小さい単位まで分解されます。
ここまで小さくなれば、小腸の上皮細胞より“吸収”されます。
基礎栄養学は、とっつきにくい科目です。
しかし、
- 自分の体をイメージする!
- 流れを掴む!
ことで身近に感じることができ、自ずと勉強することが楽しくなります。
最初のうちは、細かなことはあまり気にせずに、“流れを掴む”ことを重視してお勉強を進めてみましょう!