【人体】副甲状腺ホルモンとカルシトニン
今回は、「副甲状腺ホルモンとカルシトニン」についてお話しします。
副甲状腺ホルモンとカルシトニンは、どちらも血中カルシウム濃度の調節に関わるホルモンです。
この2つのホルモンは、骨吸収と骨形成のイメージが強すぎて、
- 副甲状腺ホルモン=骨吸収
- カルシトニン=骨形成
という理解で終わってしまっている受験生が多いです。
残念ながらこの知識だけだと、すべての問題に対応することができません。
ということで、副甲状腺ホルモンとカルシトニンが、どのような方法で血中カルシウム濃度を調節しているのかを、確認していきます。
副甲状腺ホルモン:血中カルシウム濃度を上昇させる方法
- 骨吸収(骨から血液中にカルシウムを移動させる)
- 腸管からのカルシウム吸収率を増やす
- 尿中に排泄されるカルシウムの量を減らす(排泄抑制、再吸収促進)
カルシトニン:血中カルシウム濃度を低下させる方法
- 骨形成(血液中から骨にカルシウムを移動させる)
- 腸管からのカルシウム吸収率を減らす
- 尿中に排泄されるカルシウムの量を増やす(排泄促進、再吸収抑制)
これらの知識が頭の中に入っていれば、どんな問題が出題されても、必ず解くことができるようになりますよ!