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【臨床】糖尿病

今日は、臨床栄養学から「糖尿病」について勉強します。

摂取した糖質は、消化管においてグルコース(単糖)まで分解され、小腸から吸収されます。

吸収されたグルコースは、血液にのって全身に運ばれます。

この血液中にあるグルコースのことを血糖といいます。

インスリンと糖尿病の関係

血糖は、細胞内に取り込まれてエネルギーとなりますが、血糖を細胞内に取り込むときに「インスリン」というホルモンが必要な場合があります。

この「インスリン」の分泌量が少なくなったり、効きが悪くなると血糖を細胞内に取り込めなくなります。

結果として血糖値が上昇する、これが「糖尿病」ですね。

糖尿病は、無症状の場合もあれば、のどの渇き、意識昏睡など様々な症状が見られることがあります。

糖尿病の診断基準

糖尿病の診断基準を確認します。

糖尿病の診断基準_20140924

初回検査で、糖尿病と診断されるのは、

Ⅰ.血糖値とHbA1cともに糖尿病型

  1. 空腹時血糖値 126mg/dl以上
  2. 75gブドウ糖負荷試験 2時間値 200mg/dl以上
  3. 随時血糖値  200mg/dl以上
    のいずれかと、
  4. HbA1c値   6.5%以上

1~3のいずれかと、4が確認されると初回検査で糖尿病と診断されます。

 

Ⅱ.血糖値のみ糖尿病型
1~3のいずれかと、

  • 糖尿病の典型的症状
  • 確実な糖尿病網膜症

のいずれかがみられる場合も、初回検査で糖尿病と診断されます。

糖尿病の分類

糖尿病の分類_20140924

1型糖尿病

HLA(ヒト白血球抗原)が関係しており、インスリンの分泌不全が原因となります。

インスリンが分泌されないため、エネルギー源としての脂肪利用が高まり、血液中にケトン体が増加します。

そのため、ケトーシスを起こしやすくなります。

治療は、インスリン療法を行います。

2型糖尿病

遺伝や肥満が関係していることが多く、インスリンの作用不足(効きが悪い)が原因となります。

治療は、食事療法や運動療法、経口血糖降下薬を用います。

1型糖尿病と2型糖尿病の違いを整理しておきましょう。

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