【給食】マーケティング
今回は、給食経営管理論から「マーケティング」に関する勉強をしていきます。
給食施設を経営する場合、
何も考えず、ただ給食を提供すればいいというものではありません。
喫食者(消費者)が「欲しい!食べたい!」と思えるような給食を提供しなければ、
給食施設の利用者は一向に増えることはないでしょう。
「誰に、何を、いくらで、どこで、どのようにして給食を提供するのか?」
について検討することをマーケティングといいます。
マーケティングの具体的な戦略には、
・商品戦略(Product)
・価格戦略(Price)
・流通戦略(Place)
・プロモーション戦略(Promotion)
の4つの戦略があります。
それぞれの戦略を英語表記すると、頭文字がすべて「P」であることから、
これらをマーケティングの4Pといいます。
○商品戦略:Product
商品戦略は、「提供する商品」に関するお話です。
例えば、
高齢者向けであれば、和食を中心とした給食が好まれる、
女性向けであれば、ヘルシーな給食が好まれる、
学生向けであれば、ボリュームのある給食が好まれる、
といった具合に、給食そのものについて考えることが、商品戦略です。
例:メニュー、サービス、ブランド など
○価格戦略:Price
価格戦略は、その名の通り「販売価格」に関するお話です。
いくら良い給食を提供したとしても、
高すぎると購入する人がいませんし、
安すぎると利益が出ません。
高すぎず、安すぎず…適切な値段設定にすることが望まれます。
例:販売価格
○流通戦略:Place
流通戦略は、給食を提供する「場所」に関するお話です。
「流通」と表記すると、食品の移動のような印象を受けますが、
移動に限定されませんのでご注意を。
給食を提供するなら、
みんなが行きやすい場所、みんなが使いやすい食堂の方が、
多くの人を集めることができますよね。
例:食堂の整備、店舗の立地、配達エリア など
○プロモーション戦略:Promotion
どんなに良い給食を提供しても、
どんなに適切な値段設定にしても、
どんなに良い場所で提供しても、
それを知ってもらわなければ、人を集めることはできません。
広告やポスター、インターネットなどを通じて、
「販売したい給食についてを宣伝する」ことが、プロモーション戦略です。
例:商品の広告・宣伝 など
マーケティングの問題は、具体例と組み合わせて出題されます。
概要を頭に入れ、具体例と結び付けられるようにしておきましょう。