【臨床】食事療法の基本
本日は、臨床栄養学の「食事療法の基本」をお伝えします。
臨床栄養学では、ある患者に対する栄養管理として
エネルギー、たんぱく質等の摂取量を問う問題が出題されます。
基本を理解できていれば、応用が効きやすいです。
確認しましょう。
■エネルギー(kcal/日)
○高:35(kcal)×標準体重(kg)
例)腎臓疾患等
○普通:30(kcal)×標準体重(kg)
○低:25(kcal)×標準体重(kg)
例)肥満など
標準体重は、身長(m)2×22で求めます。
普通量30(kcal)×標準体重(kg)を起点として、
高、低エネルギーは±5kcalで変動します。
■たんぱく質(g/日)
○高:1.2(g)×標準体重(kg)
例)低栄養など
○普通:1.0(g)×標準体重(kg)
○低:0.8(g)×標準体重(kg)
例)肝硬変非代償期、腎臓疾患など
普通量1.0(g)×標準体重(kg)を起点として、
高、低たんぱくは±0.2gで変動します。
■脂質(g/日)
○普通:50g/日程度
○低:30g/日程度
例)膵炎、肝・胆管系疾患など
■食塩(g/日)
○低:6g/日未満
■水分(mL/日)
○普通:30mL×現体重kg
食事療法の基本が理解できていれば、臨床栄養学の症例問題、応用力試験等の
問題を解くヒントとなるはずです。