【教育】経済評価
今回は、栄養教育論から「経済評価」について勉強します。
教育プログラムを実施するには、人件費、会場費、教材費など、お金がかかります。
莫大なお金をかけたにもかかわらず、良い結果が得られなかった…、となっては良い教育プログラムとは言えませんね。
そこで、教育プログラムを評価する際、
投資した費用に対して、どの程度効果が認められたかを、経済的側面からも評価する必要があります。
評価方法としては、費用効果分析・費用便益分析・費用効用分析があります。
これらの違いは、
①投資した費用
②得られる効果
を比べる際、「②得られる効果」を、どのような指標を用いて評価するかが異なります。
■費用“効果”分析
①投資した費用
②一定の“効果”(例:1kg減量、血清総コレステロール値10%低下)
を比べます。
つまり、費用効果分析は、一定の効果を得るために必要な費用を算出し、その費用に見合った教育効果が得られたかを評価します。
■費用“便益”分析
①投資した費用
②教育プログラムの効果を“金銭”に換算したもの(例:医療費)
を比べます。
つまり、費用便益分析は、一定の便益(効果を“金銭”に換算したもの)を得るために必要な費用を算出し、その費用に見合った教育効果が得られたかを評価します。
■費用“効用”分析
①投資した費用
②教育プログラムの効果を“生活の質(QOL)”に置き換えたもの
を比べます。
つまり、一定の効用(効果を“生活の質”に置き換えたもの)を得るために必要な費用を算出し、その費用に見合った教育効果が得られたかを評価します。
いかがでしたでしょうか?
いずれも、「①投資した費用」を評価することに違いありませんが、「②得られる効果」で用いる指標がそれぞれ異なっていますね。