【社会】喫煙
社会・環境と健康から「喫煙」について勉強します。
喫煙が様々な健康障害を引き起こすことはご存じの通りです。
そこで今回は、わが国における喫煙の現状、喫煙がヒトに与える影響について整理します。
◇わが国における喫煙の現状
現在、習慣的に喫煙している者の割合は、
男性:約3割(減少傾向)
女性:約1割(減少傾向)
となっています。
まだまだ多くの方が喫煙している現状となっており、禁煙対策が重要な課題となっています。CMでもよく目にしますね。
なぜ喫煙が問題になるかというと、様々な健康障害を引き起こすためです。
◇喫煙がヒトに与える影響
能動喫煙の影響と受動喫煙の影響
・能動喫煙の影響
喫煙者がたばこを吸うことによって健康障害を受けること
・受動喫煙の影響
非喫煙者が喫煙者と同室となり、たばこの煙を吸うことによって健康障害を受けること
たばこに含まれる主な有害成分
・たばこ中に含まれる成分:タール(発がん性)、一酸化炭素(赤血球の酸素運搬阻害作用)
・たばこ煙中に含まれる成分:ニコチン(依存性)
健康障害
・悪性新生物
肺がんをはじめとして、喉頭がん、咽頭がん、食道がんなど、悪性新生物になるリスクが高くなります。
・循環器疾患
虚血性心疾患や脳血管疾患になるリスクが高くなります。
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)になるリスクが高くなります。
・妊婦の喫煙による健康障害
妊婦の喫煙は、低出生体重児、流産や早産など妊娠に関連した異常のリスク、歯周病などのリスクが高くなります。
・受動喫煙による健康障害
受動喫煙により、肺がん、虚血性心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群(SIDS)などのリスクが高くなります。
少しみただけでも、たばこが体に良くないことが分かりますね。
ちなみに、平成18年度より、禁煙の希望があるニコチン依存症患者に対する禁煙指導が保険適応となりました。
禁煙を後押しするため、行政機関も様々な対策を行っているのですね!