【基礎】食後の代謝
今回は、基礎栄養学から「食後の代謝」について勉強します。
要は「食事をした後、体の中で栄養素がどのように利用されていますか?」というお話なのですが、あまり難しく考える必要はありません。
みなさん、食事をした後の自分を想像してみてください。
“元気になる、動けるようになる、太る、筋肉が付く…”こんなイメージが浮かびませんか?正解です!
このイメージを持って食後の代謝について学んでいきましょう!
食後の代謝
食後:糖質の代謝
食後は、食事から摂取した糖質であるグルコース等を細胞の中に取り込みます。
取り込まれたグルコースは、解糖系や電子伝達系を介して、エネルギー(ATP)の合成に利用されます。
もちろん、すべてを使い切るわけではありません。
余ったグルコースは、グリコーゲンに合成されて貯蔵されます。
食後:脂質の代謝
食後は、摂取した脂質関係の栄養素が細胞の中に取り込まれます。
取り急ぎのエネルギー(ATP)は、糖質から供給されるので、脂質をすぐにはエネルギーに変える必要はありません。
脂質は、いざという時に備えて、中性脂肪に合成して貯蔵します。
これが俗に言う「太った」という状態ですね。
食後:たんぱく質の代謝
アミノ酸などのたんぱく質関係の栄養素も、食後は細胞に取り込まれます。
細胞に取り込まれたアミノ酸は、筋肉たんぱく質をはじめとした、さまざまな体たんぱく質に合成されます。
おまけ
実は、この「取り込む」「合成する」を促進するホルモンがあります。そのホルモンは・・・インスリンです。
“インスリン=血糖値を下げるホルモン”という働きが有名ですよね。
血糖値が下がるということは、血液中からグルコースが減るということ、すなわち、血液中のグルコースが細胞の中に取り込まれたということですね。
例として糖質を取り上げましたが、糖質以外の脂質やたんぱく質の「取り込む」「合成する」にもインスリンが関わってきますので、しっかり覚えておきましょう!