【応用】乳幼児期の身体変化
今回は応用栄養学から、乳幼児期の身体変化について解説をしていきます。
長い人生の中で、最も身体的な変化が大きい時期が乳幼児期です。
国家試験では、出生時とその後の成長について問われますので、
しっかり整理しておきましょう。
身長と体重
身長は、出生時には約50cm程度ですが、
最初の1年間でなんと約25cmも伸びます。
その後、身長の伸びは緩やかになりますが、
4歳頃には出生時の2倍の約100cmまで成長します。
体重も身長と同様に、生まれてからの1年間の増加量が非常に大きいです。
具体的には、出生時に約3kgだった体重が、1歳には3倍の約9kgとなります。
つまり、1歳になるまでの1年間で約6kgも増えることになるんですね。
頭囲と胸囲
身長や体重ももちろん大切ですが、
頭の大きさ(頭囲)や、胸回りの大きさ(胸囲)も
乳児の栄養状態を判定するのに、欠かすことのできない指標といえます。
生まれたばかりの乳児の場合、頭囲の方が、胸囲よりも大きいです。
大人と比べると、バランスが悪そうな感じに見えますよね。
ただそれも最初のうちだけで、
頭囲も胸囲も月日が経つごとに徐々に大きくなり、
1歳には頭囲と胸囲は同じ大きさに、
そしてその後は胸囲の方が、頭囲よりも大きくなります。
ちなみに、もし胸囲がなかなか大きくならない場合は、
栄養状態に問題がある可能性があります。
大泉門と小泉門
新生児の頭蓋骨にはスキマがあり、これを大泉門と小泉門といいます。
これは生まれてくるときに、頭を変形させて、
お母さんの産道を通りやすくするための工夫です。
ただ、生まれてからはこのスキマは不要となりますので、
成長とともに徐々に塞がっていきます。
小泉門は生後6ヵ月頃に、大泉門は生後1歳6ヵ月頃に閉鎖します。