【社会】母子保健
社会・環境と健康から「母子保健」について勉強します。
わが国では、母子の健康保持・増進を目的に、母子保健事業が実施されています。
今回は、国家試験でよく問われる内容を中心に確認していきましょう。
■母子保健法おける事業内容
・保健指導
市町村は、妊産婦等に対して、妊娠・出産・育児に対する保健指導を行う
・健康診査
市町村は、1歳6か月児および3歳児に対して健康診査を行う
・妊娠の届出
妊娠した者は、市町村に届出をする
・母子健康手帳
市町村は、妊娠の届出をした者に対して、母子健康手帳を交付する
・低出生体重児の届出および養育医療
低出生体重児(2,500g未満)の乳児が出生したときには、その旨を市町村に届けるまた、必要に応じて市町村の保健師等により、訪問指導が行われる
また、21世紀の母子保健の主要な取組を提示するビジョンとして、
健やか親子21(第2次)が設定されています。
■健やか親子21(第2次)
平成27~36年度の10年間計画であり、「すべての子どもが健やかに育つ社会」を目指して、3つの基盤となる課題と2つの重点的な課題を設定しています。
基盤課題A 切れ目のない妊産婦・乳幼児への保健対策
基盤課題B 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策
基盤課題C 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり
重点課題① 育てにくさを感じる親に寄り添う支援
重点課題② 妊娠期からの児童虐待防止対策
以前実施されていた健やか親子21の最終評価を踏まえ、
より実情に応じた課題が設けられています。