【基礎】脱水症
今日は、基礎栄養学から「脱水症」について勉強します。
脱水症は、発症原因の違いにより「水分欠乏型脱水(高張性脱水)」と「塩分欠乏型脱水(低張性脱水)」の2つのタイプに分類されます。
それぞれの脱水症の違いに注目して、整理していきましょう。
水分欠乏型脱水(高張性脱水)の特徴
【原因】
細胞外液の水分が減り、血液が濃くなった(Na濃度が高い)状態
【水の移動】
細胞外液の浸透圧が高い状態となるため、水分が細胞内から細胞外へ移動する
【症状】
口渇感、口腔粘膜の乾燥 など
塩分欠乏型脱水(低張性脱水)の特徴
【原因】
細胞外液のNaが減り、血液が薄くなった(Na濃度が低い)状態
【水の移動】
細胞外液の浸透圧が低い状態となるため、水分が細胞外から細胞内へ移動する
【症状】
嘔吐、下痢、血圧低下 など
◆水分の移動の考え方◆
脱水症における水分の移動は、水分は、浸透圧の低い方(Na濃度が低い)から、浸透圧の高い方(Na濃度が高い)へ移動すると考えると分かりやすくなります。