【教育】行動変容技法
今回は、栄養教育論から行動変容技法について勉強します。
栄養教育における行動変容技法では、
- 悪い行動を良い行動に変える
- 良い行動が起こるようにする
- 悪い行動が起こらないようにする
ことで、対象者の健康状態を維持・改善していきます。
今回は、イメージしやすいように「減量を目的」とした場合の行動変容技法について、
例文を交えながら学んでいきましょう。
刺激統制
先行の刺激を変えることで行動の頻度を調整する方法をいいます。
例文:菓子を常備しない。
例文中の「菓子を常備」が、悪い行動(過度な間食)を起こしてしまう刺激に該当します。
この刺激を変えることで、菓子を食べないようにします。
反応妨害・拮抗
欲求を我慢する、または、そのために両立しない行動に置き換える方法をいいます。
例文:間食をしたくなったら、3分間我慢する。
例文では、「間食をしたい」という欲求を我慢しています。
オペラント強化
行動が生じた直後の環境を変化させ、行動の頻度を調整する方法をいいます。
例文:目標体重に近づいたら褒める。
例文では、目標体重に近づいたことに対して、「褒める」という良い変化を与えて減量行動を促しています。
認知再構成
自分自身が抱いている不適切、否定的な認識を改める方法をいいます。
例文:間食をしたくなったら、退屈しているだけだと自分を励ます。
例文では、「間食をしたい」という認識を「退屈している」という認識に改めています。
目標宣言、行動契約
設定した目標を文書にし、意思表示することで行動の頻度を調整する方法をいいます。
例文:減量目標の張り紙をする。
例文では、「減量目標の張り紙」により目標の意思表示を行うことで、減量行動を促しています。
セルフモニタリング
自分の行動を観察・記録・評価することで、行動の頻度を調節する方法をいいます。
例文:毎日体重を計測する。
例文では、自分の「体重を測定(観察)」することで、減量行動を促しています。
ソーシャルスキルトレーニング
社会生活の中で、円滑な人間関係を維持する技能を獲得し、
それを活用することで、行動の頻度を調整する方法をいいます。
例文:菓子を勧められたときの断り方を練習する。
例文では、「上手な断り方」を活用することで、菓子を食べないようにしています。
行動変容技法には、今回ご紹介したもの以外の技法も存在しますが、
上記の技法は出題されやすいもですので、必ずチェックしておきましょうね。