【教育】トランスセオレティカルモデル
今回は、栄養教育論から「トランスセオレティカルモデル(行動変容段階モデル)」について勉強します。
トランスセオレティカルモデルは、禁煙指導のために開発されたモデルですが、
その後、食事や運動といった様々な健康に関する行動について用いられています。
健康診断を受けた際に、
問診票に「あなたは今、自分の生活習慣に問題があるとお考えですか」
このような文言を見たことがありませんか?
これは、あなたにどのくらい行動を変化させる意志があるのかを確認しているのです。
実はこれ、栄養教育論で勉強するトランスセオレティカルモデル(行動変容段階モデル)に基づいています。
同じ、生活習慣に問題がある人でも、
「その問題に気づいている人/いない人」
「良い行動に変える意志がある人/ない人」
「良い行動を継続できる人/できない人」
と様々です。
そこで、トランスセオレティカルモデルでは、5つのステージに分けて考えます。
【1】前熟考(無関心)期
6ヵ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がない
【2】熟考(関心)期
6ヵ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある
【3】準備期
1ヵ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある
【4】実行期
行動変容を起こしているが、その継続が6ヵ月未満
【5】維持期
行動変容の継続が6ヵ月以上
行動変容の段階が異なれば、支援の内容も異なります。
ステージが上がるほど、行動変容をきたしやすくなりますので、
栄養指導を行う際は、ステージをいかに上げていくかがカギとなりますね。
国家試験ではこれらの知識を基に、応用的な問題が出題されます。
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栄養教育論を解くコツ