【公衆】フードバランスシート
今回は、公衆栄養学から「フードバランスシート(食糧需給表)」について勉強していきます。
フードバランスシートは、
「わが国で供給される食料の生産から最終消費に至るまでの、総量および純食料をまとめたもの」です。
・・・ちょっと難しいですね。
噛み砕いていえば、
「日本でどれだけの食料が生産されているのか。
そして、生産された食料がどれだけ私たちの元まで供給されているのか」
をまとめたものです。
このフードバランスシートを作成するにあたって、
いくつかルールがありますので、まずはこちらを覚えておきましょう。
日本だけでなく、多くの国がFAOの手引きに準拠して作成しているため、
国際比較が可能という点も大切なポイントです。
注意点としては、
「最終消費に至るまでの供給可能量であり、現実に消費された食料の量や栄養量ではない」
ということです。
つまり、「あくまでも供給された量であって、実際に食べた量ではない」ということですね。
似たような調査に国民健康・栄養調査(栄養素摂取状況調査)がありますが、
こちらは「実際に食べた量」となります。
したがって、食糧需給表のデータと、
国民健康・栄養調査のデータは一致しませんので、この点も押さえておきましょう。