【基礎】脂質の消化
今回は「脂質の消化」について勉強します。
まずは、脂質(トリアシルグリセロール)を食べた後をイメージしていきましょう。
脂質の消化の流れ
<口・胃>
口や胃は、脂質の消化酵素をほとんど含みません。
脂質を分解することはできないため、そのまま通過します。
<小腸>※小腸は、胆のう・膵臓とつながっています。
①胆のうから胆汁酸が分泌され、トリアシルグリセロールを乳化し、消化する準備をします。
②乳化されたトリアシルグリセロールは、膵臓から分泌されるリパーゼにより、モノアシルグリセロールと2つの脂肪酸に分解されます。
この小さくなった形で小腸内に取り込まれます。
③取り込まれたモノアシルグリセロールは、再度、脂肪酸と結合しトリアシルグリセロールになります。
④血液は“水”です。
“油”であるトリアシルグリセロールは、そのままの状態では“水”の中を移動することができませんので、「キロミクロン」の状態になります。
こうして脂質は体内に取り込まれ、脂肪組織に貯えられるのですね!
ヒトの体の中、さらには脂質の形態をイメージすることで、難しい内容も理解しやすくなります。
繰り返し、イメージ付けを行ってきましょう。