【基礎】アロステリック調節
生体内のほとんどの化学反応は、酵素と呼ばれるたんぱく質によって触媒されています。
ヒトが生きていくために欠かすことのできない酵素ですが、これらが “ 働く ” “ 働かない ” の調節には、「リン酸化と脱リン酸化」や「アロステリック調節」などがあります。
そこで今回は、「アロステリック調節」に注目し、酵素活性の調節を学んでいきます。
“ アロステリック ”とは “ 別の形 ” を意味する用語であり、酵素の形が変わることで酵素活性が変化することを「アロステリック調節」といいます。
酵素の形が変わるには、キッカケが必要です。
酵素の活性部位以外の調節部位(アロステリック部位)にリガンドが結合することをキッカケに、酵素の形が変化し、酵素が働くようになったり・働かなくなったりします。
アロステリック促進の流れ
アロステリック部位にリガンドが結合することで、酵素の形が変化し、酵素が働くようになること
アロステリック阻害の流れ
アロステリック部位にリガンドが結合することで、酵素の形が変化し、酵素が働かなくなること
このように、酵素の形が変わることで、酵素が “ 働く ” “ 働かない ” という酵素活性が変化することを「アロステリック調節」と呼んでいます。