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【人体】炎症

今回は、人体の構造と機能から、炎症ついて勉強します。

私たちがケガをしたり病気に罹ると、傷ついた場所が赤く腫れたり、熱が出たりしますよね。

これが炎症です。

炎症は定義が決まっていたり、急性炎症と慢性炎症の違いがあったりするので、整理していきましょう。

炎症の定義

炎症が起こると、患部が

  1. 発赤:赤くなる
  2. 腫脹:腫れる
  3. 熱感:熱くなる
  4. 疼痛:痛む
  5. 機能障害:動かなくなる

というような状況に陥ります。

病理学の世界では、1.~4.までをケルススの四徴候1.~5.までをガレノスの五徴候と呼んでいます。

急性炎症と慢性炎症

短期間で治る炎症を、急性炎症といいます。

炎症がなかなか治らず、長期化してしまった状態を慢性炎症といいます。

炎症が起こると、体の中の白血球(体を守るための血球)が活躍してくれるのですが、急性炎症と慢性炎症で、活躍する白血球の種類が異なりますので、整理しておきましょう。

急性炎症_慢性炎症_161102

急性炎症

急性炎症で主に活躍する白血球は、好中球です。

なので、急性炎症では好中球の浸潤がみられます。

浸潤と表現すると難しいですが、要は好中球が集まってくるということですね。

さらに、急性炎症が起こっている時は、ヒスタミンなどの作用で、血管を構成している細胞と細胞のすき間が広がってしまいます。

このような状態を難しい言葉で、血管透過性が亢進していると表現します。

血管透過性が亢進すると、血管内からたんぱく質を含んだ液体が出ていくことがあり、この液体を滲出液と呼んでいます。

慢性炎症

慢性炎症で主に活躍する白血球は、リンパ球マクロファージです。

長い期間、組織の炎症状態が続くと、私たちの体は、それを修復しようとして新たな組織を作り出します。

傷口等に形成された、赤くてやわらかい組織を見たことはないでしょうか。これを肉芽組織と呼んでいます。

まとめ

  • 炎症の定義をおさえる
  • 急性/慢性炎症で活躍する白血球の種類を覚える
  • 急性/慢性炎症の特徴を整理する

以上の点に注目して勉強しておきましょう。

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