【基礎】ビタミンK
今回は、基礎栄養学から「ビタミンK」について勉強します。
ビタミンKの特徴
ビタミンKは、
- 植物由来のビタミンK1(フィロキノン)
- 微生物由来のビタミンK2(メナキノン)
の2つあります。
ちなみ、ヒトの腸内に存在する微生物(腸内細菌)は、ビタミンKを合成することができます。
ビタミンKの作用
■生理作用
血液凝固因子のプロトロンビンや、骨形成に関与するオステオカルシンの活性を調節しています。
ここでは、血液凝固作用について詳しくみていきます。
血液凝固因子であるプロトロンビン(第Ⅱ因子)、第Ⅸ因子、第Ⅶ因子、第Ⅹ因子の合成には、ビタミンKが関与します。
つまり、ビタミンKが欠乏すると、これらの因子は活性化できず、血液凝固が障害されることとなります。
■薬との相互作用
ビタミンKは血液凝固に関与するため、抗血液凝固剤であるワルファリンを服用する際には注意が必要です。
納豆やクロレラなどは、ビタミンK含有量が高いため、同時に摂取すると、ワルファリンの薬理作用が減弱してしまいます。
ビタミンKの作用は、さまざまな分野で問われます。しっかりと覚えておきましょう。