【教育】ヘルスビリーフモデル
今回は、栄養教育論から「ヘルスビリーフモデル(健康信念モデル)」について勉強します。
あなたの目の前に、生活習慣や食習慣に何かしらの問題がある人がいたとします。
この人の問題行動を改善して、良い行動に変えていきたいわけですが、
そのときに活躍するのが、ヘルスビリーフモデルです。
ヘルスビリーフモデルでは、「罹患性/重大性/有益性/障害性」の4つの認知が登場しますので、
それぞれの特徴を整理しておきましょう。
個人の認知
問題行動を改善するための第一段階として、「このまま何もしなければ、恐ろしいことが起こるかも…」という気持ちになってもらいます。
これを「罹患性の認知」「重大性の認知」といいます。
罹患性の認知
罹患性の認知とは、「病気に罹ってしまうかもしれない」という感情を抱くことをいいます。
例)このままの食生活を続けていると、糖尿病に罹るかもしれない。
重大性の認知
重大性の認知とは、「病気に罹ったら大変だ」という感情を抱くことをいいます。
例)糖尿病に罹ったら、大変なことになってしまう。
実行の可能性
何かしらの脅威を抱いた人は、行動を起こそう!と思うはずです。
ただし、人が行動を起こそうと思ったとき、
その行動により発生するメリット・デメリットについて考えを巡らせます。
そして、メリットがデメリットを上回る場合、行動が起こります。
これを「有益性の認知」「障害性の認知」といいます。
有益性の認知
有益性の認知とは、「行動を起こしたら、良いことがある」という感情を抱くことをいいます。
例)食生活を改善すれば、いつまでも健康でいられる。
障害性の認知
障害性の認知とは、「行動を起こすためには、こんな苦労がある」という感情を抱くことをいいます。
例)食生活を改善するために、早起きや自炊をするのは面倒くさい。
栄養教育論で点を取るコツは、具体例と結びつけることです!
ヘルスビリーフモデルについても、具体例と組み合わせて理解しておきましょう。