【人体】血液
今回は、人体の構造と機能から「血液」について勉強します。
私たちの体の中を巡っている液体=血液です。
血液は、ガス(酸素や二酸化炭素)・栄養素の運搬や、病原体の攻撃、ケガをしたときの止血など、人が生きていく上で欠くことのできないものです。
血液は、液体成分である「血漿」と、有形成分である「血球」からなります。
血液の成分
血漿
血漿は、血液から血球成分を除いた残りであり、その大部分は水分です。
その中に、栄養素や老廃物、酵素、ホルモンなどが溶けています。
血球
血球には、酸素運搬に関与する「赤血球」、免疫に関与する「白血球」、血液凝固に関与する「血小板」があります。
■赤血球
【構造】
- 核をもたない(無核)
- 細胞小器官(ミトコンドリアなど)をほとんどもたない
- 赤い色素のヘモグロビンが含まれる
【働き】酸素の運搬
【寿命】約120日
■白血球
【構造】核、細胞小器官をもつ
【働き】体内に侵入した細菌や異物の処理(免疫機能)
■血小板
【構造】核をもたない(無核)
【働き】血液凝固
【寿命】約10日
これらが「血液」の成分となっています。
人の血液量は、平均すると体重1kgにつき約80mLあると言われています。
体重60kgの人の場合、常に5L弱の血液が全身を巡っていることになりますね。