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【応用】高齢期の生理的変化

今日は応用栄養学から「高齢期の生理的変化」について勉強します。

 

高齢期になると、身体機能や精神機能が低下します。
これは加齢に伴ってみられる自然な変化であり、老化といいます。

 

では、高齢期になるとどのような変化が起きるのか詳しくみていきましょう。

体成分の加齢による変化

 

体成分の変化

○水分

実質細胞数の減少により、細胞内液は低下します。

 

○たんぱく質

実質細胞数の減少により、たんぱく質の割合は低下します。

寝たきりや活動性の低い高齢者では、骨格筋量も低下します。

 

○脂質

脂質の割合は加齢に伴い増加します。

これは、体全体に占める細胞内液とたんぱく質などの割合が減少し、

相対的に脂質の割合が増加するためです。

高齢期の生理的特徴

 

 

感覚機能の変化

加齢に伴い、味覚閾値が上昇します。

「味覚閾値の上昇」と表現すると難しく感じるかもしれませんが、

簡単にいうと、味を感じるためのハードルが上がって、味を感じにくくなることです。

特に、塩味閾値が上昇しやすく、濃い味付けを好むようになります。

 

 

咀嚼・嚥下機能の変化

高齢者では、歯が欠落し、咀嚼機能が低下します。

また、唾液分泌量が減少するため、食べ物がうまく飲み込めなかったり、

嚥下機能が低下することで、誤嚥が起こりやすくなります

 

 

消化・吸収機能の変化

加齢に伴い、消化管粘膜が萎縮し、消化酵素、粘液などの分泌量の低下や、

消化酵素の活性低下が起こります。

 

 

代謝機能の変化

高齢者では、基礎代謝が低下するため、エネルギー消費量が減少します。

 

 

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