管理栄養士とは

栄養士、管理栄養士、何が違うの?

栄養士は、栄養士養成施設で学び卒業することで、都道府県知事の免許を受けて「栄養士」になることができます。
試験をパスする必要はなく、卒業と同時に栄養士免許が取得できます。

一方、管理栄養士は、
管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けて「管理栄養士」になることができます。
管理栄養士免許は「国家資格」です。

国家試験合格が免許取得の条件となる「管理栄養士」は、栄養士に比べ、より専門性の高い業務を行うことができるため、管理栄養士免許取得により、仕事の幅が大きく広がります。

栄養士、管理栄養士の違い

管理栄養士になるには

管理栄養士になるためには、高校卒業後、「①管理栄養士養成課程」もしくは「②栄養士養成課程」のある大学、短期大学、専門学校に入学し、所定の専門課程を修得して卒業し、
「栄養士免許をもつこと」が前提となります。
必ず昼間の学校に通う必要があり、夜間の学校や通信教育はありません。

その後、管理栄養士国家試験を受験し、合格することで「管理栄養士」になることができます。

①管理栄養士養成課程を卒業した場合
修業年限が4年である管理栄養士養成課程のある学校を卒業した場合、
卒業と同時に「栄養士免許」が得られ、
さらに、実務経験なしで管理栄養士国家試験を受験することができます。
②栄養士養成課程を卒業した場合
栄養士養成課程のある学校を卒業した場合、
所定の実務経験を経た後に、管理栄養士国家試験を受験することができます。
必要となる実務経験は、学校の修業年限により異なります。

受験資格の構図

管理栄養士国家試験の概要

管理栄養士になるためには、「管理栄養士国家試験」に合格することが必要です。

試験期日 毎年3月上旬
試験時間 午前の部(99問)10:00〜12:30
午後の部(101問)13:45〜16:20
試験科目

「社会・環境と健康(17問)」「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(27問)」「食べ物と健康(25問)」「基礎栄養学(14問)」「応用栄養学(16問)」「栄養教育論(15問)」「臨床栄養学(28問)」「公衆栄養学(18問)」「給食経営管理論(20問)」「応用力試験(20問)」

国家試験の試験科目

合格基準 120点/200問
毎年一律の絶対評価であり、難易度や平均点により合格基準が変動することはありません。
合格発表 3月下旬

試験に関連する受験生の動き

(管理栄養士養成課程から現役で国家試験を受験する者を除く)

国家試験で試験に関連する受験生の動き

管理栄養士国家試験の合格率

厚生労働省発表によると、第31回管理栄養士国家試験(平成29年3月19日実施)の合格率は、受験者全体で54.6%です。
養成施設別の合格率は、管理栄養士養成課程(新卒)92.4%、管理栄養士養成課程(既卒)18.4%、栄養士養成課程(既卒)19.3%となっています。
近年の国家試験合格率は、新卒者が90%程度であるのに対し、既卒者の合格率は20%にも届いていない状況にあります。

国家試験の合格率の推移1
国家試験の合格率の推移2

管理栄養士国家試験の傾向

近年の国家試験では、「最も適切な選択肢を選ぶ」形式の出題数が増加しています。この形式の問題を解くためには、読解力・思考力が必要不可欠です。
文章を読み解いたり、考えたりすることが得意な人にとっては点が取りやすく、暗記に偏った勉強をしていた人にとっては点が取りにくい傾向にあります。
また、過去問とよく似たタイプの問題が多く出題される傾向にあるため、過去問の反復学習の重要性が増しています。

管理栄養士国家試験の対策

管理栄養士国家試験の傾向と対策

管理栄養士国家試験合格に必要な要素は3つあります。
それは、生化学や臓器・疾病、法律・制度等の知識から成る「基礎力」、科目間の知識をつなぐための「応用力」、問題を解くための「実践力」です。
この3要素は、それぞれが独立したものではなく、段階的に身に付けていくべきものです。

教科書で「基礎力」を蓄え、講習会などで「応用力」を養い、過去問題集や模擬試験で「実践力」を鍛え上げるステップアップ式の学習を心掛けていくことが重要となります。