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【臨床】認知症

今回は、「認知症」について勉強します。

最近、何かとニュースになる「認知症」ですが、
「認知症」とは、いったんは正常に発達した精神機能が、後天的に障害され、日常生活、社会生活に支障が出ている状態をいいます。

どのような原因によって精神機能が障害されるかにより、「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」に分けられます。

同じ認知症であっても、症状などの違いがみられますので対比させてチェックしましょう。

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■脳血管性認知症

○原因
脳出血・脳梗塞など脳の血管が障害され、脳の細胞に酸素が供給できなくなり、神経細胞が壊れることで発症します。

○認知症の性質
まだら認知症」になりやすく、
正常に働いている場所はしっかりと機能しますが、壊れている場所が支配する機能は障害されます。

例えば、物忘れはあっても判断力は低下していない等、“できたり”“できなかったり”という症状が現れます。

○症状
脳血管障害による片麻痺や言語障害などの「神経症状」を伴います。
また、感情のコントロールが上手くできなくなる「感情失禁」が起こりやすくなります。

 

■アルツハイマー型認知症

○原因
脳内にアミロイドβたんぱく質が蓄積し、脳の神経細胞が徐々に壊れることで発症します。

○認知症の性質
記憶障害や判断力の低下など、認知能力が全般的に低下します。

“単なる物忘れ”と勘違いされやすいですが、
“単なる物忘れ”の場合は、忘れていたことを指摘すれば「忘れていた…」と思い出せますが、
アルツハイマー型認知症の方の場合は、体験そのものを忘れているため、思い出すことができません。

○症状
人格崩壊」や、外に出てうろうろする「徘徊」などをきたします。

 

 

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