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【教育】ヘルスビリーフモデル

今回は、栄養教育論から「ヘルスビリーフモデル(健康信念モデル)」について勉強します。

 

あなたの目の前に、生活習慣や食習慣に何かしらの問題がある人がいたとします。
この人の問題行動を改善して、良い行動に変えていきたいわけですが、
そのときに活躍するのが、ヘルスビリーフモデルです。

 

ヘルスビリーフモデルでは、「罹患性/重大性/有益性/障害性」の4つの認知が登場しますので、
それぞれの特徴を整理しておきましょう。

 

 

ヘルスビリーフモデル_健康信念モデル_160210

 

個人の認知

問題行動を改善するための第一段階として、「このまま何もしなければ、恐ろしいことが起こるかも…」という気持ちになってもらいます。
これを「罹患性の認知」「重大性の認知」といいます。

罹患性の認知

罹患性の認知とは、「病気に罹ってしまうかもしれない」という感情を抱くことをいいます。

例)このままの食生活を続けていると、糖尿病に罹るかもしれない。

重大性の認知

重大性の認知とは、「病気に罹ったら大変だ」という感情を抱くことをいいます。

例)糖尿病に罹ったら、大変なことになってしまう。

 

 

実行の可能性

何かしらの脅威を抱いた人は、行動を起こそう!と思うはずです。

ただし、人が行動を起こそうと思ったとき、
その行動により発生するメリット・デメリットについて考えを巡らせます。
そして、メリットがデメリットを上回る場合、行動が起こります。

これを「有益性の認知」「障害性の認知」といいます。

有益性の認知

有益性の認知とは、「行動を起こしたら、良いことがある」という感情を抱くことをいいます。

例)食生活を改善すれば、いつまでも健康でいられる。

障害性の認知

障害性の認知とは、「行動を起こすためには、こんな苦労がある」という感情を抱くことをいいます。

例)食生活を改善するために、早起きや自炊をするのは面倒くさい。

 

栄養教育論で点を取るコツは、具体例と結びつけることです!
ヘルスビリーフモデルについても、具体例と組み合わせて理解しておきましょう。

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